心の言葉
「ことばがおまえの中で熟しきるまでには、それくらい長いときがひつようなのだよ。」
ーミヒャエル・エンデ作『モモ』文庫P245ー
ブログに記載したり、相手に考えを伝える時。
私は言葉でも制作でも愛情を伝える時でもどんな形であれ、なかなか、考えが浮かばなかったり、まとまらなかったりする事があります。自分自身に対してもそうです。
そんな時、ミヒャエル・エンデさんが書かれた『モモ』と言う小説の一節を思い出しました。
この物語の主人公はモモと言う小さな女の子。浮浪児として施設に収容されていた所から抜け出して、
円形劇場に住み始めるところから物語は始まります。
モモの唯一の特技。それは、「人の話を聞くこと」です。
真っ黒な瞳でクシャクシャの髪の毛をまとった顔が、こちらをじっと見ながらただただ話を聞いている。すると不思議な事に、落ち込んでいた人は生きる気力を取り戻し、悩んでいた人は活路を見出していく。そんな不思議なチカラを彼女は持っています。
きちんと「人の話を聞くこと」ができるモモは、とても凄いなと私は思います。
そんなモモに話を聞いて欲しいとも思ってしまいます。